2020年10月28日水曜日

「いつもありがとう」byはなかあさん

 中学一年の長男を筆頭に、五年生の次男、年中の長女と三人の子育てに追われる日々を過ごしています。仕事との両立はなかなか難しいことも多いですが、ずっと心がけていることがあります。私自身、疲れがたまったり、ホッと一息つきたい時、空を見上げることがよくあります。それは大空だったり、夕焼け空だったり、真っ暗な夜空だったり。いつ見ても同じ空はありません。堂々として、大きく包み込んでくれて、よし、明日もまた頑張ろう!とパワーをもらって気持ちのリセットができます。長男がまだ赤ちゃんの頃、抱っこ紐でよく散歩に行きました。

「ほら、今日は空が綺麗だよ。風が気持ちいいね。だんだん寒くなってきたね。今日は満月だって。お月様きれいかもね。」

キョトンとした顔でキョロキョロ辺りを見回すばかりで返事はありませんでしたが、ワンオペ育児の中、話し相手がほしい私の独り言に付き合ってくれていたのかな、と懐かしく思い出します。それから十数年、独り言だろうが何だろうが、感じた自然の変化を子供のたちの前で言葉にするようにしています。たいてい返事はありません。

つい先日、あまりにも帰りが遅くなり、実家で待っている子どもたちを急いで迎えに行き、家に帰ってから子どもたちを寝かせるまでの流れをイメージしながら車を走らせ、バタバタと帰路につきました。

「ほら、早くして!もう寝る時間になっちゃうよ!」

と、ガミガミ母さんになっていました。すると、五歳になったばかりの娘が

「まま、おつきさまきれいだね。うさぎさんみえるね。」

と一言。空を見上げると綺麗な満月でした。思わず涙が溢れそうになりました。ほんの少し、一緒にお月様を眺めて穏やかな時間を過ごすことができました。